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■ DUCKS TALK バックナンバー
ユージン再訪記
(吉田茂樹-95年 Math)
ロシアの虚像と実像
(桑田泰弘-67年 Journalism)
Pursuit of A Dream
(静谷大輔-98年 Business)
オレゴン〜バリャドリード 学びの旅
(秋山正幸-65年 English)
民族問題として見たアフガン問題
(原百年-93年 Int'l Studies)
夢を追いかけて
オレゴンで自給自足の学校を作る

(堀切幸治-92年 Sociology)
ヨルダン体験
(河村多恵子-94年 Int'l Studies)


 

 

 

 

 

 

夢を追いかけて
〜オレゴンで自給自足の学校を作る〜
         堀切幸治 92年 Sociology

 アメリカに希望と夢をもって留学しました。留学後の皆様方の大きな働きを同窓会でもよく聞かせていただきますが、それに比べて留学後の私は決して華やかなご報告をすることが出来るようなものは一つもありませんでした。

 父親の経営する会社は倒産寸前で7億以上の借金をしてどうすることも出来ない状態であり、帰国後は毎日銀行や他金融機関との話し合いの日々でした。借金を1/100や1/1000減額返済にしていただいたり、ある時にはサラ金のとりたてが来て、逃げてしまった父親に代わりその交渉をしながら返済額の減額を交渉するようなことをしていました。私は食べるために9時から父親の会社で働き、途中配本の仕事をしまた父親の会社に戻り、6時からは予備校や家庭教師をし、そして夜10時からコンビニで朝方の4時30分まで働きました。

 このような生活の中でも自分の夢を忘れることが出来ませんでした。友達と二人で不登校生徒の通信教育をFAXとパソコン通信を通じてはじめ、多くの生徒を集めるようになりました。私の夢の一つは理想とする学校を作るということでした。それもアメリカのオレゴン州に、町から離れた海沿いに自給自足の学校を作ってみたいのです。そのような夢を持ちながら日々働きました。現実とははるかに違うところを通っておりますし、そのことを言っても笑われるだけでしたが、しかし、自分の夢に向かって現実的にそして経験をつんでいくことを前提に全てのことをしていきました。ある時学校を作るプロジェクトに参加しました。しかし、現実的には資金も何も出していないものが企画だけ立てたところで理想の学校を作ることが出来ませんでした。そこで、具体的に自分達で会社を起こしそして資金をためてそして学校を作る計画を進めました。その一つとして出版会社がありました。理由としては今までに作りためた問題集があり、それを材料として出版できると考えたこと、そして現在の苦しみ自殺していくビジネスマンに対して勇気を与えるような本を作りたいということではじめました。

 現在まだ夢に向かって歩んでいる途中ですが、上を目指さなければはしごが出来なかったように絶えず夢にめざして進めていきたいと願っています。そしていつかはオレゴンに学校を作れればと思います。

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